いまさらミーティングのやり方?と思われるかもしれません。
しかし、実際に様々な企業に訪問して経営会議を拝見すると、
行き当たりばったりの進行だったり、議論もなく、ただ報告し合うだけの
形骸化しているミーティングがとても多いことに驚かされます。
行き当たりばったりの進行だったり、議論もなく、ただ報告し合うだけの
形骸化しているミーティングがとても多いことに驚かされます。
「ミーティングなんて、必要なときに自由にやったらいいのでは?」
という経営者もいますが、そうではありません。
マネジメントの仕組みとして、「定期的」に、「大枠の進行内容」が決まった
ミーティングを持つことは、極めて重要です。
経営会議は、経営者と経営幹部、部門長間の情報共有と意思決定を行なう重要な場です。
その場での情報共有のやり方と進行の順序を決めておくことで、
各自が事前に準備もでき、大切な時間を有効活用することができます。
各自が事前に準備もでき、大切な時間を有効活用することができます。
「型」を決めておくことで、逆に無駄なやり取りがなくなり自由になり、
より創造的なディスカッション等に、時間とエネルギーを使うことになります。
たとえば、90分のミーティングの進行として、
以下のような流れを参考にしてください。
① グットニュース (5分)
② 経営指標のチェック (15分)
③ VOC(顧客の声)の共有(5分)
④ 経営課題(四半期毎重点課題)の進捗確認 (10分)
⑤ 前回からのTo-Do事項の進捗確認 (5分)
⑥ 課題特定と議論 (40分)
⑦ 新 To-DO事項の確認 (5分)
⑧ 連絡事項 (5分)
① 「グットニュース」では、売上好調、顧客からの感謝状、社員の出産など、
明るいポジティブな話からスタートして、ミーティングの雰囲気作りを行ないます。
その後、②〜⑤まで状況把握を行ない、⑥〜⑦で、問題・リスクに対して議論を行ない
アクションを決定します。 ⑧では、全体に対して連絡事項を共有します。
こういった通常オペレーションに関する経営会議を、
毎週あるいは隔週の頻度で、
同じ曜日の同じ時間帯に設定します。
加えて、四半期ごとの経営レビュー会議や
年次の経営戦略会議などを定期的にプランします。
年次の経営戦略会議などを定期的にプランします。
このような、週サイクル、四半期サイクル、年次サイクルでの
正式な経営会議を設定することにより、
経営に『リズム』が出てきます。
経営に『リズム』が出てきます。
各部門のリーダーは、そのタイミングに合わせて報告や提案ができるように、
チーム内で仕事を進めるようになるからです。
「そんなこと、どこの会社でもだいたいやっているでしょ!」
と思われたかもしれませんが、この重要度を理解頂きたいのです。
何か重大な問題が発生したときの臨時ミーティングに意識を持っていかれ、
定期的な経営会議がつい軽視されてしまうことが起こります。
しかし、地味にみえる定例会議ですが、ここで情報が収集され、
何か重大な問題が発生したときの臨時ミーティングに意識を持っていかれ、
定期的な経営会議がつい軽視されてしまうことが起こります。
しかし、地味にみえる定例会議ですが、ここで情報が収集され、
経営の舵取りが行なわれるという意味で、マネジメントの根幹です。
実際、こういった経営幹部の定期ミーティングをしっかりと、
いい意味で緊張感を持って行なっている会社は、
現場の社員のパフォーマンスもとても高い傾向があります。
事業組織が大きくなればなるほど、経営には「リズム」が必要です。
一定のテンポに合わせて、経営状況の把握と意思決定のサイクルを回すイメージです。
大きな船の舵取りをするためには、その経営サイクルに合わせた、
一定のテンポに合わせて、経営状況の把握と意思決定のサイクルを回すイメージです。
大きな船の舵取りをするためには、その経営サイクルに合わせた、
仕組みとしての定例ミーティングを機能させることが不可欠なのです。